続きのくもの巣

これは落とし穴と水溜りの続きです。
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落とし穴と水溜り
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コメ返
>Autoさん そうそう!あのハンカチ王子
































「今日事故にあった?」
一瞬あまりの見当はずれで「はぁ!?」と
大きな声で言ってやろうかと思った。

事故に?俺が?
じゃぁなんで俺は無事?

などと色々突っ込んで
しまいたかったけど
そこは、断腸の思いで諦めて
「いえ、不穏なことは何も
ありませんでした。」
と、冷静に返した。

「そう、まぁいいや。こっち来て。」
まぁいいや。が若干引っかかったものの
おとなしく後をついていくことにした。

そして、我がクラスからは
同じ階で反対校舎にある事務所には
一分もしないうちについた。

するといきなり
電話の子機を向けられ
「いるよ。って言ってあげて。」

こんなに要領が悪いんだ。
理系向きの俺が
ここでこの事務の人に
日本語の説教をしたところで
誰も怒らないだろう。

まず、電話相手と、
何が目的なのかを
教えていただきたい。

とは、言うものの
もう電話相手など
当に勘付いていた。

「もしもし、今学校にいますよ。」
向こうでやたら騒いでいる声が聞こえている。
この声にも聞き覚えが有る。
「あ、○○(管理人の本名)?
事故にあってないの?」
と、何回も連発されるもんだから
一瞬俺の知り合いに
「じこ」と言うやつが
いるんじゃないかと疑った。

しばらくすると、その受話器の向こうで
騒いでいた人物が
「ちょっと、それじゃらちあかないから
貸して。」
ナイスだ。姉貴。

「で、何もなかったの?」
「おう。」
「授業は?」
「なんかそれどころじゃ無いみたいだね。」
「授業中なのか!?じゃぁわるい。
切るよ?」
「まてい!!」
と言いそうになったが
向こうは困惑している様子。
ここにいる事務の人に話を聞いたほうが
早そうなので
「まぁ、大変そうだから切るか。」
と、言って電話終了。

子機を渡すついでに
聞いてみた。
「結局なんだったんですか?」
「あぁ、詳しくは知らないけど
オレオレ詐欺にあったみたい。」
「あら、まぁ。」
と、他人事みたいに返すしかない。
実感はあんまりないし。

これで、授業に戻れるのかと思えば
職員室や、校長室につれまわされ
心配をかけたらしい先生方に
「ご迷惑をかけました。」と言い、
って何で俺が謝らんといけんのや。
まぁ、あんだけ焦っていた
おかんと姉貴には言いたいけどね。

あとで聞いた話によると
朝俺が事故に遭い、怖いおっちゃんの
車に傷をつけ、その修理代に
300万を請求してきたらしい。
払わないと息子は海外に売り払うと。
しかも、俺(向こうが用意した役者らしき人)が
泣きながら「ごめんなさい」を連発してたらしい。
それ、なんてひg(ry)

そして、これもその日に
家に帰ってから
気づいた話。

財布なくした・・・・
しかも、保険証入ってるのに・・・・