私が部活をやめた理由。

この休みは、風邪のせいもあって
勉強も手につかず
ボーっとしていることがあった。

その時に、ふとこの高校生活を
思い返してみたのだ。
そして、一つ分かったことがあったので
その考えのまとめと表現として
この場所を使わせていただく。
いつも以上に長いと思います。

部活の話で私が一年間
バトミントン部だった事を知れば、
皆たわいもない会話として
「なんで、辞めたの?」と聞いてくるのだが
その時に私の心の中にある答えと
友達が気を利かせて先に出す答えと
その両方に腑に落ちないものがあった。

当たっているけれど
どこか核心を突いていないような
そんなもどかしさが。

正直私の代のバトミントン部は
居心地がいいところではなかった。
三年生が抜けてからの部活を
表すのならば中途半端。
それがお似合いの部活だったろう。

まとめ役となる
二年生は、一人。
その唯一の二年生も
幽霊部員状態。

そんなわけで、自然と
一年生の一人がまとめ役となって
躍り出るわけだ。
それが後の部長となる
当時部内で一番手であろう奴だった。

だぶんそこからだろう、
徐々に堕落し始めたのは。

まとめ役が同級生。
しかも、出会ってまだ半年も経たない
信頼も、友情やらもほぼないころだ。
そこにそいつの優柔不断さや
少々荒っぽさと頑固さが加わり
部員たちも苛立ち始め、
タメだというナメから
その苛立ちが行動へと表れていった。

一時期立て直したかのように思えたのだが、
マンネリ化というものは怖いもので
すぐに元に戻ってしまう。

私もこんなことを書いているが
「全力でやっていたか?」と聞かれたら
まっすぐに目を見て答えられないだろう。

もっと部活を活気付けたい。
とは、思っていたのだが
これがどうにもうまくいかない。
相手の機嫌を立てれば、堕落して、
まとめようにも、
それじゃ部長が立たなくなってしまう。
そんなもどかしさの中にいた。

正直やけになってしまったんだ。
やる気が出る気配のない部員を
相手にしてまでまじめにやることが。
ならば、自分も楽して笑っているほうがいいと。

ところが、そんな風に流れていても
やはり根底にある苛立ちは消えなかった。

そんな時に
「自分がやっていて楽しいことは何だろう?」
と思ったのだ。
すでに、部活は一日の習慣作業としか
機能していなかったので、
楽しいという感覚からは程遠いものとなっていた。

答えは簡単だった。
音楽だとすぐに思ったのだ。
少しまじめに音楽を
やってみようと思ったのだ。

そして、部活がこれ以上になく
邪魔なものに思えてきたのだ。
ただただ、なんの盛り上がりも
目的意識もないまま過ごすなら
辞めてしまおうと。

だが、先生に話をして
音楽というものを見つめたとき
特質的な魅力を感じなくなっていたのだ。
ただ単に舞い上がっただけだと。

そしてこれは
後に音楽というものが
自分にとってなんなのかと
問いかけたときの答えと似ていた。
(この悩んでいる間に
スジンさんをはじめ
周りの人に迷惑を
かけてしまったことを
すまないと思っている。)

しかし、この一歩踏み出したことが
自分には好機だと思えてきたのだ。
これで、部活が辞められる。
あとは引き下がらなければいいだけだと。

その後は、ご自慢のはったりや
御託を並べて、辞めるということを
貫いたら、簡単にやめることが出来た。

妙なのが、考え直す期間を貰って
その最終日、部活をやっていたときに
その光景がいつも以上に遠い存在に思え、
そして、私はたぶん
ここには二度と来れないだろうと
腹をくくった事だ。

部活をやめた事を後悔してはいない。
引き換えに出会うものも多かったし、
今こう思えるのも
部活を辞めたおかげかも知れないからだ。

ただ、もし、パラレルワールドなどというものがあり
部活を辞めなかった自分がいるのなら
この思いを届けたいと思うだけだ。

最後に、こんな長いものを
読んでもらってありがとうございます。
取り分け、ある方に手紙にでもして
読んでいただきたいのですが、
そんな恥ずかしいことは改めて出来ないので
偶然にもこの長文を
読んでいただけたら幸いに思います。

より一層の感謝の念をこめて。