ワールドパラドックス

きっと、過去に戻ることができるタイムマシンができ
それにより歴史改変ができたなら
それはパラレルワールドの存在証明になるんだろう。

歴史改変により、歴史は違う方向のベクトルに進むわけで
本来の未来には進まなくなっていしまう。
しかし、歴史改変後の未来と歴史改変前の未来の両方が
存在しなければ歴史改変は行われない。

よって、パラレルワールドが存在してしまう。

同時にタイムマシンによる過去改変は
当人にとっての時間の流れで言えば
未来に相当するので過去改変を行った事により
昔の自分がもう一つのパラレルワールドに飛ばされる事になり
当人にはなんの影響も出ないだろう。

すなわち、タイムマシンはパラレルワールド
行き来するための道具と化す。

こんなことを考えていたのが中学の頃。

パラレルワールドが存在したところで
そこにいる私は私と違った生き方をしているわけで
それに伴い、人格形成の過程や環境も違うので
自分ではないものになってしまうのではないか。
そうしたらば、この世界にいる他人とも変わらないもの。

パラレルワールドを描いた作品で
同一性による気の一致などという説明は
なんとなく気が合う人、と結合するのではないか。

例えるなら自分のクローンが存在しても
今の私と同じ精神を宿すことはないだろう。
人が容姿にとらわれても、精神によって
人を見分けることが出来るならばそれは同一人物ではなくなる。

以上によって、他人は
自分がもっていた「可能性」の一つなのではないか。

そんなことを考えたいたのは高校の頃。


論理が破綻しているにしろ、していないにしろ
こんなことを考えていたから
過去に戻りたいとか、もしもを
考えなくしようと思った。

私が私でなくなることが
本能的恐怖をあたえるならば。

反して、私が私ではない可能性があったとして。