ノスタルジックパズル

少し錆びた自転車を
掘り出して旅に出てみる
見たい景色追い求めて
すぐに追い越す雨雲の向こう側

見慣れた景色から
徐々に移り変わっていく
どこか懐かしいような
途切れ途切れに見つけた
遠い記憶の思い出

穴に潜るモグラも 潤してくれる木漏れ日も
思い出に残る小さな記憶を
繋いで書いて完成させる
近道も書き忘れた 大雑把な地図は
きっと僕にしか出来ないもの


描く計画は多くて
口約束のままになる
実行できなかった思い
時間は無限にあるように思えた

あの日埋めてしまった
感情がどこかで鳴いて
僕を呼び出してるから
漕ぐスピードは速くなって
光さえも越して行くさ

魔法の唱え方も 妖精の見つけ方も
今は頭の隅っこで寝ているけど
思い出せたら叫んでみる
僕たちも街並みも 変わってしまったけれど
そっと置き去りにしたものがある



忘れ去った風景も これから見つけるものも
全ていつか見つけ出せるのならば
埋めて見える僕の思い出は
一つ一つを結ぶ 大きすぎたパズル
もっと沢山を巻き込ませていく
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
自転車に乗って色々な場所を廻っていると
あれ?ここ昔に来たっけな?
なんて思うこととかありまして。

次第に、そういえばあの時の場所かなんて
遠出をしていた思い出なのですが
この年になって自転車でも
こんなところまで来れるものなのかと
感慨深くなってみたりします。