嘘喰い

隣り合わせにしたその座席
呪文のようにつぶやくその嘘は
いつか現実に沁み込んで
呪いように居座った

離れてくれと願っても
離れずに 時々 胸を苦しめる

空いたもう一方の席に
僕が座り込んで
一つ決めたことがあるんだ

君が記憶を騙して付いた嘘を
僕が取って食ってやることをしても
君の罪は消えないから
そっと隠して置きたかった気持ちを
僕がずっと見守っててあげる

向い合わせに見たその瞳
思いを砕かせるような眼光に
全てを吸い取られないよう
かざせるものは無かった

空いた心の隙間に
無理に詰め込んで
軋むこと分かっているんだ

君が心を守って付いた嘘が
未だに引きずって離れないならば
僕がそれを食べてやる
その目を腫らせるのに掛かった時間は
取り戻せやしないのだけれど


君が今まで付いた全部の嘘を
僕が吐いて観たいというのであれば
君の形が無くなるまで
そばに居すぎて見えすぎた形を
メチャクチャにしてやりたいから

僕は君の嘘だから
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祝公開二十個目。
って、何も無いんですが。
公開してないのを合わせたら
倍以上はあるので今更感がありますが。


初めは、自分の考えが他人に分からないよう
どうやって書き表せるかって言うことで
中学の時くらいから密かにやっていたんですが
その内に、自分が想像するものを表すように成りまして。

そして、改めて見てみると
自分なりに精一杯ひねり出した言葉って
経験に基づいているもんだなって思います。
その度、経験や語彙が足りないって思うのですが。

驚くんです。
あっ、あの作品に影響されてる。
だとか、そういえばこんなことを
あの時思っていたんだけっとか。

面白いんです。
自分で表すことを知ると
他人のものを見るにしたって
別視点を得たような気がして。

なにより、時間を忘れちゃうんですもの。

まぁ思いのままに
これからもやると思います。