色彩

起き上がり見た外の景色は
緑が映えてアスファルトを返す
僕の記憶にある晴れた日と
あまり変わらないみたいだ

僕もそこに飛び込んで
すぐに縁をはみ出して
描ききれない場所で
絵具を継ぎ足していく

帰ってきて見たその風景は
黒く塗り潰されて
よく掴めない感情が
蔓延ったみたいだ

間違い探しみたいに
括られた縁の中を
今日は一体どんな気持ちで
見れるのかな?
星が見えないというのなら
自由に穴を開けてみよう
月明かりと街頭の光で
眠れなくなってしまいそうだから
カーテンを引いて眠ろう


夕下がり見た太陽の陽は
網目状の隙間を縫う光で
遮られる事もないままに
空をオレンジ色にして

小さい頃はここから
また明日は何しようか
そんな風に毎日を
終えられていたんだっけ

通り過ぎた飛行機の軌跡が
白線を取り残し
もやもやして 消えないままで
明日は雨だろう

分別されたゴミみたいに
括られた枠の中で
いつも見ていく風景に乗せる
いつもはなく
色が幾度と塗り替わるのに
慣れと言う霞むフィルターは
曇りとなって表れてしまい
拭うと滲んでしまいそうだから
瞼を閉じて眠ろう



僕の気持ちと関係なく
晴れ渡る空の色で
濡れてしまった風景を開ける
広がりゆく
覗きこまれた世界の騒ぎ
触れることの出来る感覚で
触れることの出来ない感覚を
ブルーの配色を命一杯
透き通らせてしまおう
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以上、4つがテーマを深く掘り下げずに
連ねたものですが
果たしてテーマ通りのものが
出来たのだろうかと言われますと
かなりずれてしまっているのではないかと
思っています。

元のテーマを履き違えていたらどうしましょう。

駄目だし待ちで。