sweet home

ゆらゆら
舞い上がるよ
煙に乗っかった
匂いが届く

てくてく
歩く帰路に
大きな影送り
この手が届く

石ころを
転がすだけで
道筋から
落ちるはずもない

明日へと
続く裏道の
子猫を一人
追いかけて
夕日と
また隠れんぼ
旅路上
ここにおいてあった

ふわふわ
浮いているよ
曇に飲み込まれる
光を離す

ぷかぷか
温い温度に
浸り続けてたら
額を蒸かす

腕時計
伏せて置いとく
短針さえ
進むはずもない

目を擦り
眠くなったのなら
あくびをひとつ
含ませて
既望が
ため息押した
杞憂だって
ここで背負いあった



誰もいない
夜明けの屋根裏
おひさま 高く
照りつけて
風音
風見鶏がなく
砂時計
どこにおいてたっけ