雪菜

凍てつく寒さの中で
白い息を吐く
この寒さに耐えられたら
孤独でも居られる気がして

足を取られながら 目指す場所は
冷たさと重さで 開かなくなる


足跡も奪われた場所で
そこに立つ一人の私
自分だけの世界に落ちて
感じることが出来たのは 孤独だけ
早く溶けて欲しい
願う今も降り積もる


この扉が開いても
白い息を吐く
取り囲んだ 氷の中
孤独だけ温めてくれて

花が咲けるまでに 過ぎる時は
冷たさで 感覚全て 無くなる


誰も辿り着けない場所で
君が握りしめたものに
温もりを感じるのならば
離さないで掴んでいて欲しいから
先が見えなくても
祈る君が温めていて

大丈夫 冷えた その手も
私が 温めてあげるから


割れてしまいそうな空気も
柔らかく包んでくれる
光だけの世界に落ちて
感じることが出来るのは温もりで
寒く 凍てついても
生きる君が泣かないで
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最早原型がなくなった感じ。
初めての試みなもので。
寒空の下で作った原型は以下の通りです。

私は凍てつく寒さの中で一人耐えている
この寒さに耐えられたら孤独でも居られる気がして

目の前を阻む大きな銀幕に足をとられながら
辿り着く場所の扉はその重さで開かなくなるだろうけど

真っ白に染まる世界
そこに立つ一人の私
自分だけの世界で感じるのは
孤独に決まって居るわ
早く溶かして欲しい
願う今も降り積もる

溶け始めてこの扉が開いたとしても
残された白さにまだ体温は奪われていく

花がさけるようになるまで
まだ時間がかかりそう
それまでにまた降り積もならければいいのだけど

凍てつく世界のなか
君が見つけたものが
種と信じるなら離さないで
氷の壁に囲まれて
逃げ場を失ったとしても
祈る君が温めていて


大丈夫冷えたその手を
もうすぐ温めてあげるから


割れてしまいそうな
空気を柔らかくしてく
日の光の中照らされる
露が光り始める季節は
もうすぐ来るはずだから
生きる君が泣かないで