赤い糸

僕が生まれた時に持っていた
赤く長い糸の先はまだ見つからない

こんなにも長く垂れた糸は絡まって
結び目が誰かに引っかかっていた

それが永遠だと信じる事も出来た
身勝手なほどに振り回し
強く結ばれ 
僕が拒んだ時に その糸は
絡まりを残したまま千切れていた


僕が気づいた時は足元に
少し短い糸の先をまだ引きずってる

こんなにも長く垂れた糸を踏みつけ転び
手を誰かに伸ばし続けてた

それが我儘だと疑うこともせずに
糸を千切り 繕いをして
また結んでく
糸が解れた時に その指は
感触を残したまま離れていた

いつか見つかるのだと信じていた
糸の先は誰にも繋がってなかった

今君に結びつけるよ
優しく結んでおくから
君が苦しまないように
だから お願い もう二度と
あの時と同じように
千切れないよう 近くにいて
そしていつか強くなれたのなら
君とその糸の先と先を
いくらでも強く結んで
どこででも君を感じさせて
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恋愛は赤い糸を相手に結びつけることで
結婚は赤い糸と相手の赤い糸を結び合うもの。
という、イメージを基に構成。

僕がそういう風に考えているというわけでは
無いのですけどね。