天気雪

(1.30誤字修正)

まだ雪が降らない道を
歩きながら ポケットを探る
急に冷えた空気
澄んだように見える
空を眺めている

赤く色付いていた穂も
次第に白く染まっていく
走りながら
その穂々の間を
すり抜けていく

ねぇ 今 見える?
君の吐く 息も
白く 染まり
後を 追う様に
風が なびいた

白い穂が舞う この景色一面に
それはまるで 降雪願う
僕らの前に 降りた 雪のようで
目で追いかけて 陽の光に
眩んで 行方がくれる
そんな本日は 天気雪


まだ雪が降らない道を
掃きながら 落ち葉を溜める
急に乾いた空気
曇り空に変わる
空を眺めてる

足音も乾いた音で
地面を叩いているけど
凍えながら
待ちわびる季節も
悪く無いかな

ねぇ 今 点ける
静かな 風の内
赤く 染まる 炎 
囲いでいる 僕が 揺らいだ

淡い火が照る この目の前いっぱいに
それはまるで 暗闇拭う
僕らの前に 灯す 光であれ
音を鳴らして 舞い上がるは燃えスス 
夕日に昏れる
ただいま季節は 夕焚火


白く淡い光の粒が この景色一面に
それはまるで 霧雪積もり
僕らの街を 被せ 包むようで
眠らないまま 目に写した
滲んだ 夜景が残る
そんな明日も 天気雪
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雪菜が雪国のイメージだったので
今回は雪が降らない地域の雪のイメージを。

若干田舎っぽいけど。
というか、もろに地元のイメージ。