魔法の唱え方

昨日の夜中から
私が唱え続けている呪文は
朝に変わってもまだ完成しないままで
心の泉は乾ききっていた

宝物を必死に抱え込み
殻に篭り続けてる
いつだって大逆転は悲しみの後
だから悲劇を望んでた

後もう少し
もう少しで...

私史上最大級の魔法陣が現れ
呪いを打ち破っていく
そんな夢ばかり信じてた
蝕まれてた口元なんかじゃ
魔法を唱えられるわけが
あるはずもないのになぁ
私にはMPさえも残ってないの


「ねぇ神様、私誰かを救いたいばかりで
誰かに救われてる事に気付かずに
本当は周りを見れずに生きてきたんだ」

誰かの為に生きてくことを
言い訳にせずに生きてく
いつだって大団円は喜びの中
だから喜劇を演じてく

小さな願い
それを掴む

私史上最大音の号令が鳴りだし
祈りを結び合っていく
月の鐘の音まで鳴らして
その時空に浮かび上がるもの
人々の願いや思いを
強く刻みつけた結い
私にもちゃんと見れるようになるかな



私史上最強である今の私自身
信じてあげてみようかな
蛹のようにうずくまっていた日々から
飛び立とうとしている
点を結いては線となりて
線を結いて陣とする
その中心は私
そこから放つよ

私が祈った指から魔法陣が現れ
全てを包み込んでいく
宝物を散らかしたおかげで作れた
この歪な形の
思い出も明日も点とする
最強大級の陣
私でも唱えられるよう歩いてく
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色々を詰め込んだはずですが
シンプルさと自分らしさは
だせたのかな、なんて。

MPってどうなの。
とか、思いましたが
まぁ僕らしいということで。

素直に表現しないで
何か面白い感じに表現したくなる衝動。

この時期にこれが思いついて
よかったな。

感謝と祈りを。