ポケットワールド

潔く 諦めるには

あまりにも 重すぎて

逃げ出す事も

ここからじゃ 遠すぎて

締め付けて

せめて生きている実感を

今の僕らには

目を閉じて 想像するしかなくて

夕日より 赤色に染まる

その景色を 君はどうみていたのだろう

いまから 届けるには

この空に 思いを

乗せるしか出来なかった

遠い場所で

僕らの想像もできない 芽生えがあって

絶えず鳴りやまない

悲鳴とともに 足は動かなくなった

この空は全てを

映し出せるような気がして

思いを吐き出したのに

目を閉じて

見えた景色は

いつだって

ピースサインで 世界を嘲笑うものだったのに

小さく繋ぐ その手や

慎み祈る 合掌じゃ

誰かを 助けることはできなくて

それでも 諦めず

祈る 僕らを 誰も

せめやしないじゃないか

世界中にある 希望や愛が

今感じる風に乗って

すべてを救うことなんて

ポケットの中の世界じゃ

簡単な事だったのに

誰もが信じる世界を

いつだってポケットで温めて

夢見て来たはずなのに

知りうる現実が

心を冷めさせる

ここに立つ この足が 動いて

ここで振る この手が 触れて

感じる 全て 今だって

信じられないほど 憤りになる

部屋の片隅で 祈る想像は

ポケットから 出てこれないまま

枯れ朽ち果てる

足掻く 小さな 窓の向こう

こんなにも すぐに 崩れそうな

現実が ぎりぎりを保って

僕らを 守っているの

叫び 悔んで 嘆いて 諦めて

感じ 戸惑い 逃げて 追いかける

それも 一つの 小さな世界

------------------------------------

ずっと前に出来上がったもの

なんとなくだけど。

たまに思うんですけどね。

いつまでこんなことしてるんだって。

でもそれを常に思うようになったら

終わりな気もして。