ライディングノート

包まった眠りの中で

身に纏った白いテープを

ぐるぐるに巻き付けた私は

動けないで ただ 見つめている

軋みゆく 腕も足も

悲鳴も上げないで

いつか割れる音だけが

辺りに響く

切って どこかで切って

断ち切ってよ

その白い綻びの中で

私はまた息が出来るから

揺らいだこの感覚を

足元に忍ばせて

空を舞う 幸せに似た

立ち込める奇跡と

強く握った筆跡の間

私はまた空白を埋めていく

閉じ込めた思いの中に

身にまとった白いテープは

刻々と告示された今は

黒だらけで あぁ 汚れている

淀みゆく 先の方で

思考も詰めないで

いつか浮かぶ音だけを

頼りに響く

うって そこまでうって

書き終えてよ

その白い幻の中で

私はまだ息が出来るから

連ねた この選別を

口元に弾ませて

白が縫う隙間に似た

緩やかな軌跡と

委ね頼った痕跡の狭間

私はまた空白を飛んでいく

連ねた この感覚を

足元に弾ませて

白に舞う幸せに似た

穏やかな輝跡と

白いテープの飛跡の行方

私はまだ頭状を咲かせてく

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白いテープという単語が

頭のなかに最近張り付いていて

出さないと気持ち悪い気がして。

久々になんとなく目の前に自由帳に

書き始めたら止まらなくなって

紙に書いて書くのなんていつぶりかしら。

本当はゲームやろうと思って

手を伸ばしたはずなのに。