about around spring of winter

かざしたら透き通る掌

温かいけど身体は震えて

寒さを覚える気温に

身に覚えのある感覚

少し張り詰めた空気の中

期待も焦燥も闘争も含み

打ち破るように

揃わない足跡を

綺麗に並べて

乾いた風を抱いたまま駆け出す

喝采のような 

その隙間ない足音に

君の手拍子も混ぜて

届けサラウンド

見渡せる限りの青と緑

湖に照り返す空の色

開けた所の既視感

身が弾むような感覚

いつもとは違う空気の中

自尊も感傷も惰性も混ざり

誤魔化したように

微妙に違う色

繊細に並べて

乾いた風も描けそうでいるよ

一切の迷い

その隙間塗る筆先に

君の配色を混ぜて

描けクオリア

決め事のような歩み

その中見つけ出せるものが

包み込む全てのものが

微妙に違う日々

賢明に並べて

乾いた風に絡みつくこと無く

照明のような

その月明かりの真下で

包み込む全てのものが

君のアラウンド

まだ見たこともない

きっと知らない

その中にいる

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秋を分解したら春と冬が出て来ました。