オレンジ

沈みゆく陽と穏やかな河川

草の匂いがまばらに私の鼻をつく

似たような毎日 本当は何かを変えたくて

似ているはずなのに上手く生きてはいけない

私の不器用さに呆れても 明日も似たような毎日に

また挑むのでしょう

何を思うか 一日の終わりに

見境もなく 日々を流すのは

目の前の川のようか

そこに浮かぶ 待ち構える 夜の月が 泣けない私の代わりに

モノクロームに なりかけの 白に映る赤刺し

私の気持ちと交わり 全てをオレンジに染めた

これから来る冷ややかな闇夜

血生臭さの温度に私は咳をする

似たような夕陽 暖かささえ愛おしくて

夕に弛むか 偽りの明日に

見境もなく 今日を歌うのは

偽愛に拒んだせいか

貴方が今 捕まえてた 三日月の その尖端で傷ついた

傷口から 溢れ出す 暖かさの証は

貴方から滴り落ちて 景色をオレンジに染めた 

そこに浮かぶ 待ち構える 三日月も 泣けない私の代わりに

貴方から 溢れ出す 暖かさの証は

傷口から滴り落ちて 全てをオレンジに染めた