雨上がり、向日葵と虹の行方

憂鬱を募らせた

あの時期に蒔いた種

花を咲かせ 追う日差し

晴天に陰り また募り 迎えて

一体どこを向く?

夕立かぎ分けて 先に蝉時雨降る

ずっと見つめじっと頑ななまでに

太陽に恋した向日葵と同じ 

枯れた紫陽花何色かも忘れ

私、落ちこんで、そして、泣く。

曇り、追い付いて、そして、雨。

こりゃ好都合だ。私の涙を流せ。

激しすぎる雨粒のせいで

私は空っぽになっていくようだった。

日は沈み 荒らされた

通り過ぎた豪雨の後

泥だらけの人形が

花畑の中 落ちていて 虚ろげ

一体誰のもの?

私のようでいて まさにセミの抜け殻

そっぽ向いてぽっと投げ出したままで

太陽を無くした向日葵と同じ

浴びた日差しの暖かさも忘れ

私、汚れてて、そして、泣く。

光、灯してて、そして、月。

こりゃ好都合だ。私の醜さ照らせ。

綺麗すぎる星空のせいで

私は無様になっていくようだった。

繰り返してて、癖になり

大きくなっても、変わらずに

その浮き沈み、繰り返し

季節、巡らせて、そして、行く。

私、落っこちて、そして、咲く。

泣いて、笑えてて、そして、虹。

こりゃ好都合だ。私の明日へ架けて。

透明すぎる青空のせいで

向日葵、太陽にときめいたようだった。

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霞と紫陽花の続編的な感じで。