ダイヤモンド=カレイドスコープ

少女不安定気候

苛立ち 夕立に似た

低気圧 迫り来る 雲の溜まり

天気図では分からない あたしの気持ちの変化

グラウンドに 残された 水の溜まり

淀みがなく鏡のような

嵐の後の気持ちの残骸

覗き込んでみるよ

そこには真っ逆様に空に落ちていくあたしの画

あたし、わたしよりも早く昇華されていく

どこに向かうだけの想像

現実にはまみれずに何を選んだ

そのまま落ちていけば

何者にもならず苦しまなくて済む?

成長歪み故過敏

過ち 旅立ちと化す

満ち欠けで 塞ぎ合う とどのつまり

周期表に写らない あたしの進化の過程

迷い道 枝分かれた 道の止まり

Y字路の鏡が二つ

中途半端に見える未来が

招き誘っているよ

そこには真っ二つに分かつ姿なりあたしの画

あたし、わたしよりも早く消化されていく

どちらを選ぶだけの択一

半分無くしたものばかりを気にして

そのまま捨てていけば

意志ころさえ無くし望む一輪も摘む

あぁ痛い

この身は引き裂かれるようだけど

会いたい

まだ見たことのない

あたしの可能性にだって

重ね合いましょう

そこには真向では見れない無限のあたしの画

"a(あ)"たし、"和(わ)"たしを捉えるためのカレイドスコープ

写し晒すだけも華麗で

思い出のようなそれら反射のため

痛いことも刻めば

意志ころの輝き増した 傷跡のせい

そのいくつものカラットの虚像の上

ホログラムみたいに不透明だけど

ねぇ、私居た。