誰がために詩を綴る

昔から気持ちを隠すのが得意で

悪戯した後みたいな笑顔を

貼り付けたまま大きくなって

いつかひびが入って割れるんじゃないかって怖くて

そのうち見つけた気持ちの表し方

相変わらず隠す癖は抜けなくて

それでも思いを託してみるけど

例えばほら君が歌ったメロディ

太陽灯して光る月星達

いろんな所に気持ち重ねては

内側からひびを叩いてみるけど

一つ二つ託すたびに

消費されていくような

気持ちにならないこともなくて

また曖昧に言葉を重ねる

いつかさ君が歌ったあの詩の意味

笑顔で語っていたことも忘れて ねぇ

音に乗せる気持ちを忘れたのは僕たちか

それでも気持ちが重なり合うことが

嬉しくてたまらなく繰り返し

この指止まれと構えるよう

好きなものに旗立て秘密基地の目印にしてた

そのうち自分の旗を立てたくなって

相変わらず隠す癖は抜けないで

それでも思いを晒してみるけど

例えばほら君が願ったメロディ

誰もを救い出せるような歌達

いろんな形で気持ち表して

外側からひびを叩いてみるけど

一つ二つ伸ばすたびに

崩れ去っていくような

気持ちにならないこともなくて

また曖昧に言葉を重ねる

いつかさ君を救ったあの歌の意味

涙で曇った日々で重ね始めて ねぇ

音に乗せる気持ちを伝えたのは僕なんだ

曖昧な僕が吐き出した曖昧な言葉たちが

いつか僕だけが知っている意味を示し襲いに来るけど

それが本当にひびを打ち砕ければいいって

なんどでもなんどでも気持ちは溢れるから

一つ二つ零すたびに

枝分かれて行くような

気持ちにならないこともなくて

また曖昧に答えを重ねる

いつかさ君が分かったあの詩の意味

正しさなんかは今の君が出して ねぇ

音に乗せる気持ちを持ち合わせた僕たちだ