春の日

日々暮らしていく中で

愛に似たものを かき集めては

お座なりに 埋めていくけど

時々震わせる 瞼の奥底の

記憶とは ほど遠い 気持ちの北風

別れの匂いと 始まりの色彩

両目で捉えるのは

ただただ美しい春の日

涙で滲んだものは

水晶の中の私のすべてを

包み込んだ世界

頬をなぞりながら拭いさる

あなたの手は

これから向かう場所へと

背中を押してくれてた

道進んでいく中で

声を抑えては 涙ぐんでて

笑い飛ばし 忘れてみるけど

私が私をね 忘れてしまったなら

どうすれば 歩めるの 不安な夕暮れ

刹那の思いと 延々の道筋

私が望むんで

ただただ手を伸ばしてる春の日

透き通る私の心の

何も考えず浮かぶ言葉だけ

伝えられたのなら

本当は心などないまま

あなたが知る

私である形へと

私に教えてくれた

私は大丈夫と思うたびに思い返すのは

少し無責任な 私を信じてくれる

あなたの言葉だから

一つ一つ水晶にしてた

喜びや悲しみの思い出たちを

信じられたのなら

本当は泣き虫な私に

誰も知らない

水晶のゆりかごは

私を教えてくれた

そんな春の日の日差し