ウェステリア・セレナーデ

どうしたら昔の自分を 弔うことが出来るのか

進むことも戻ることも出来ないで

私はどこにも 行けないでいて

彷徨い 立ち尽くす場所で

貴方が 藤の花束を 差し出して

私が 眩暈を覚えた 間に

季節が瞬時に変わるほどの微笑みで

全てを見逃してくれた

そんな優しささえかけがえがなくて

どうにか嫌いにならないでと

祈り続ける日々は いつしか

どうにか離れないままでいて

すがり続ける日々に 成り果て

いつか誰が 見失う意味を 

問いただす 夢を 夜空に落としたまま

どうしたら終わらない日々を 乗り越えられるのだろうか

始めも終わりも迎えられないまま

私は一人で 眠りについて

誰にも救えないような

闇夜で 気付かない涙 流してて

貴方が 呼吸を止めた 間に

涙が流星に変わるほどの速度で

全てを包み込んでくれた

こんな愛しささえ届けられなくて

どうにか言葉で伝えようと

探し続ける日々は いつしか

どうにも難しいことだけを

思い知らされては 歯痒く

いつか眠る その恐怖さえ

閉じ込めた 夜を 朝日に返していく

差し出せるもの全て渡せても

幾億もの私の祈りが

そこに垂れ下がるだけで

いつか終わるときには

私知らないところで

大きな実りとなりますよう

どうにか嫌いにならないでと

祈り続ける日々は いつでも

どうにか離れないままでいて

すがり続ける日々を 嫌って

どうにか言葉で伝えようと

探し続ける日々に 繋いだ

どうにか難しくても いつも

諦めない日々が 見出す

大切な祈りの実り

その奇跡 全て 貴方に渡せたなら