深淵

昔から私は

小さな祈りを

集めるのが好きで

ずっとずっとしまい込んだ

耳を突けば鼓動で

心を刺せば言葉になるそれが

不思議でたまらなかった

いくつも叫ばれた痛みや悲しみも

そこに眠る想いを呼び起こしてしまえば

二度と知らない前には戻れないくらいの

私の景色も忘れてしまうから

どこにも繋がれない思考の果てに答えを求め

今は深く眠りたい

昔から集めた

小さな祈りが

描く色が好きで

ずっとずっと重ねていた

胸叩けば希望で

涙伝えど希望になるそれが

不思議でたまらなかった

いくつも嘆かれた望み慈しみも

そこに一つ想いを寄せ重ねてしまえば

誰も知らないままでの触れないくらいの

私の物だけにしてしまいたいから

足元に繋がれてるイヤホンの果てに答えを求め

今は目も開けたくない

答えが無いことがこんなにも悲しく

そこに乗せる想いを確かめるすべなく

二度と気づいた前には戻れないくらいの

私の思いが溢れてしまうから

胸元に繋がれてるイヤホンの果ての答えも変えて

今も知りたくなどない