螺旋階段

「私が、今ここにいる」ことなんて

忘れてしまうくらいの感覚の中

上り続けている その螺旋階段のような

廻り続ける 日々を追っている

いつからか 下を見ればその高さに怖くなって

遠く見晴らせるほどかと思えば

見たくないものに気を取られて

いつ終わるかもわからない

この螺旋が嫌になった

いや、うーん、でも、だって

見えている世界が 私の足を止める

そんなん もう いやだよ

眩しすぎて見れない空に

目を伏せて

私、ここままでさ 下に落ちていくの?

「誰かが、今呼んでいる」ことなんて

忘れてしまえたのならいいと思うよ

叫び続けている その二律背反のような

願い続ける 声を追っている

いつからか 誰の声なのかさえもわからなくって

引き留める声は私の恐怖

背中押す声は私の希望

本心なのはわからない

この足が震えていた

さぁ、ふーん、まず、じゃあ

見えている一歩に 私の足進める

なんだよ もう これしき

ここまで上り詰めてきては

追い越せた

雲へ、怖かったら 隠れてもいいんだよ?

いつだって変わらないままで

上るだけだと思っていた

この螺旋階段の終わりは知らないけど

徐々に見えてくる 世界の果てまでの景色を知りたい

いや、うーん、でも、だって

見えている世界が 私の足を止める

そんなん もう いやだよ

眩しすぎて見れない空に

怯えたら

雲へ、少しだけ 隠れてもいいんだよ?

さぁ、ふーん、まず、じゃあ

見えている一歩に 私の足進める

なんだよ もう これしき

そうやって上り詰めていこう

進んでいく

螺旋階段は 続けていくけれども

少しずつ変わる景色