「愛している」が存在しない世界で

不確かな思いばかりが

渦巻く中で

確かな言葉に拠り所を求めて

見つけは消して 消しては見つけを

繰り返しているよ

強い想いは 消えない夜を

積み重ねたものだから

崩れるときもあるけど

また 一人 積み上げてくよ

人の身体が存在しない世界が

もしも あれば きっと

君のことを形作るものなど

ひとつしかない

近く ずっと 君の名前を

呼ばせて

曖昧な記憶ばかりに

塗りつぶされて

響いた言葉の意味合いは離れて

寄せては離し

離しは寄せて

繰り返しているよ

悲しい想いは 途絶えた夜を

消せないものにして

離せないものなのにね

まだ 一人 残されているよ

僕の言葉が届きはしない世界が

もしも あれば きっと

君に届く想い作るものなど

ひとつしかない

胸にずっと君の名前を

刻んで

僕らはまだこんなにも不確かなのに

その言葉を互いの意味を受け取ってしまう

心が抜けてしまったものを信じ続けてしまうなら

言葉なんていらない

「愛している」が存在しない世界で

もしも ずっと ずっと

君の事を思い続けることが

できたのならば

それをもう「愛している」と

呼ばせて