縷々累累

雨が降った
私は口を紡いで
次の言葉を静かに選んだ

掻き消されてしまわぬように
大事な一言 力を込めた

なのに 星が 五月蠅かった

泣くじゃくる私に気づかずに
ただ 空を見上げる貴方に
届くものなど ありはしない



指が触れた
私は指を絡ませ
次の静寂 密かに望んだ

惑わされてしまわぬように
寄り添う二言 祈りを込めた

なのに 明日が 程遠かった

立ち尽くす私に気づかずに
ただ 星は回り続けては
進まないなど ありはしない



泣くじゃくる私に気づいたか
ただ 空を見上げる貴方の
届かない手が 頬を拭う
立ち尽くす私に気づいたか
ただ 星は回り続けては
届かない明日 夢を伝う