青に降る

涙の流れる意味が
もしも ちゃんとあるのなら
それを ねぇ 教えてよ
誰にも触れられない 世界の隅っこで

誰にも届かない声を出したくて
誰にも届かない想いを消したくて
耳塞ぎ 嗚咽を飲む それでも 悲しみが来る

青に降る 雨に泣く 
私の声が雨乞いのように
響き渡る それなのに どうして 
誰一人も 気付かない場所
膝を抱えて 選んだのだろう


涙の流れる意味を
私 つけられるのなら
それは ねぇ 悲しみよ
誰にも知られない 心の隅っこで

誰にも届かない声と思っていた
誰にも届かない想いと思っていた
瞼閉じ 口を継ぐ 溢れた 哀しみが来る

青に降る 花が咲く
私の雫 飲み込むように
咲き誇る そのせいで どうにも
美しいと 心奪われ
何を望んで 微笑むのだろう



青に降る 雨に降る
私の瞳 霞んで見えず
眩くて それだけが どうにか
ぼやけている 世界の中で
青を抱えて 触れ合うのだろう