泣くな、バカ

不穏な雲行きの中 僕らは手を取り合った
降り出した雨空に ふたり隠れるように 傘を差して

世界から逃げたように
まるで切り離されたみたいに
溶けていった心 空に奪われたまま

降り続けていた雫が
温もりも奪って 夜を思い出させる

頬に手を当てれば ほら
寄り添う額が重ねた祈りを紡いで
君は泣いていたね
ごめんね、その顔の星を見届けているだけ
あの時だってそう 泣くな、バカ


祈り続けることにも 僕らは疲れ果てて
降り続く雨雲が 去ってしまわぬように 憂い続け

太陽忘れたように
まるで見たこともないみたいに
沁み出した祈り 夜を押し広げてく

移り変わりゆく世界に
いつか気づいて 空を思い出しては

頬に手を当てれば ほら
悲しそうにも不思議そうな顔してみては
君は困っていたね
ごめんね、その顔に笑顔を届けられなくて
今更なんでだもう 泣くな、バカ




頬に手を当ててみたとき
悲しそうにも不思議そうな顔していたのは
僕のほうだったね
ごめんね、その顔に笑顔を届けられなくて
今も胸締め付けている
もう悲しみこらえ笑顔だけの顔をしてみせた
君を思い出しては
さよなら、最後には笑顔で見送ってくれて
今更微笑んでは 泣くな、バカ

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