ススのスソのモト

金曜日バイトラストからの四時頃の就寝で
今日もいつも通りに昼ごろまで寝ていたんです。

平日のアラーム設定を解除するのを忘れていて
一度目がさめたのは七時半。

その次に、アラーム解除をしたであろう右手が
握っていた携帯画面の表示は十一時半。
そろそろ起きようかな、なんて考えて
体を起こしてみるも久しぶりの学校+バイトの
疲れが溜まっていたのか、
また枕に頭が装着されまして、夢の三度寝。

今になってこうして言葉にして
置き上げてみると意外と時間が
かかっていたのかもしれないけど
その時は本当に一瞬の出来事で。

なんだか一階の方が騒がしい。

かと思ったら、私の隣の部屋の姉貴が
ドアを開けて下にものすごい音を立てて降りて行く。

なんだ、騒がしいな。
もうちょっと寝させてくれと寝ぼけていたのですが
なんだか様子がおかしすぎる。

いつもだったら、
カラオケやディズニーランドに行く
テンションの高い姉貴を尻目に寝過ごして
見せるのですが、そんな騒ぎなんかじゃない。

いつもと、声色が違う。
こんな声色をいつか聞いたことがある気がするな。
高校一年生の時の生物の授業中に聞いた
電話越しでの母親の声。
なんて思い出した瞬間には、立ち上がっていた気がする。

イメージ的には仰向けの状態から
膝を曲げずにそのまま起き上がる感じ。

とりあえず、わけも分からぬままに
階段を降りてダイニング&キッチンに向かうと
これまたわけのわからないままに体が動き
キッチン周りの異様な匂いと景色に気付く。

燃えてた、なんか分からないけど燃えてた。

流し場の癖に熱いし、変な煙にまず喉がやられる。

というか、さっきまでここで居たであろう姉貴の声が
外から聞こえる気がする。
消化器どこ!?と騒いでる。
その場所を説明する親の声は後ろからする。

どんなお寝坊さんも目がぱっちり
覚める状況だが、頭はそんなに早くは動いてくれない。

とりあえず、濡れたタオルで火元を
覆おうかと思ったけども、火元が分からない上に
そんな状況を予想してスタンバってるタオルも無いし
しかも、燃えてる現場が流し場。
タオルを濡らそうにも近付けないし
水を流したらなんだか危険な気もする。

そんな風に右手にタオルを握り立ち往生してる内に
左側から外に居たはずの姉貴の声がする。
これどうやって使うの!?

あまり覚えてないんだけど
その次の瞬間にはその姉貴の手から消化器を奪って
あぁ防災訓練で消化器を扱っといてよかったな、とか思いつつ
消火剤を噴射していた。

熱さが消え、代わりに強烈な匂いと残煙とピンク色の粉が
部屋中を舞って、換気のために家中のドアと言うドアを
明けに各々が家中を駆け回った。

母曰く、ごみ処理に買い物、お昼ごはんと
十二時過ぎにして急いでいた母は
いつもならすべて使いきってからガス抜きを
するハズの制汗剤スプレーを
今日に限って、残量半分以上の状態でガス抜きを
しようとしたら、突如火が上がったらしい。

しかも、右にはコンロ。
左は靴下や運動着が入ったタンスが。
母は、大声で人を呼びながら引火しやすいものを
退かしたり、ガスをとめていたのだとか。

そういえば、一階に降りたときに
靴下が散乱していたような。

食器や、プラスチック製品、カーテン
網戸、その他もろもろはやられてしまったけど
けが人が居ないのでなにより。

まぁ自分の部屋に帰ったときに
ススや、消火剤の粉が舞っていた時には
あの程度でも火というのは怖いものだと
思い知りましたね。


米返
>ネ申さん
まさか、そんなに悔やむとはw
>★☆ヤスジン☆★さん
ありがとb