2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

藍色の瑠璃辺

落ちて 沈み そのまま なくなった。 瑠璃色を抱きしめたはずの 息は煙たがられて 遠く無人島の岸辺にて 身を潜めているよ。 それが届くのはいつだろう。 それを待ち望むのは誰だろう。 打ち上げられて被弾する 悲しみの乱れ打ちは流星だった。 私はあの夜に…

愛故に愛し

例えば大事なこととか 言葉にして伝えられなくて その理由を深く考えこんだりする なんでこう思ったんだっけ なんでこうしたんだっけ そう理由を考えてたら 余計に言葉詰まっていた その問題点は難しいことじゃなくて 理屈をこねてもどうにもならないんだ 間…

拝啓、夜が明けない日にて

どうか寂しくなる夜の間だけは その夢の側で眠らせて 朝目が覚めたら 毛布をくるまって 一人で泣くのかな? 夜を迎えに行こう どこに問おう とりあえずここから抜けだして 夜が明けない日にて 僕は何を思ったのかな 通り越した白線も 等間隔の路側灯も 少し…

それは既に心細くて

駅を出て、駐輪場までの道を歩きながら少し思う。 自転車が盗まれているのではないだろうか。 自転車は駐輪場に停めてある。 駐輪場。管理者が不在の駐輪場。 駅から十分ほど歩く駐輪場。 大手チェーンの駐輪場。 月極の駐輪場。 私しか契約者がいない駐輪場…

甘味物が足りない

私は甘いモノが好きである。 どのくらい好きかというと スーパーで248円くらいの値段で売っている小包された チョコ一袋を開けて二時間くらいで食べるくらい好きである。 ワンホールのケーキを一人で食べるくらい好きである。 姉が買ってきたチーズケーキが…

夢を落とした話 後編

夢を落とした話 中編

夢を落とした話 前編

夢を落とした。らしい。

whiteout

もしも私の心が壊れやすい ガラスなら 今頃は砕けて それはそれは綺麗な 光を放つのでしょう 通り過ぎる風も 色を奪って 透明なはずの 空気も 線を書いて 止まったように見えた 歩き出す その先の線 1つ1つが 私を切り裂いていく 夜は静かで 傷が付かないの…