それらしきもの

ヨゾラ

遠く望んだ夜の淵伸ばした手が届くはずもないのにいつまでも追いかけ続けて 静寂の中で眠るものが願いだったか 祈りだったかそれすらも忘れたようなものが今もそこで照らしているなら どうか って 言葉 こぼしながら居ても立っても居られない僕らに大きな旗…

Si

少しだけ、少しだけ僕の話をどうか聞いてくれはしないかなただ、それだけなんだよ 近頃は、いつしか色々と問題ばかりで落ち着いて考える暇なんて少しも、なかったけど いやに単純で、マヌケなのにどうしてか、難しく複雑に考え込んでしまうそんな僕だけれど …

Before Autumn Song

どこに向かって走り出そう 始まりの香りをかぎつけて これから描ける自由を感じた春も 散々な雨に打たれて項垂れた 僕を起こすような永遠を感じた夏も もう、とっくに通り過ぎてしまいそうで 名残惜しさを映すように夕陽が傾いていく このまま、きっと、終わ…

ルミエール

心は凪いだ誰かに揺さぶられる事もなく 明日を紡いだ今の僕にできることは何一つ無いけど 木々から降り注いだ 木漏れ日を集めこの世界の全て そんな優しさで 包み込めたらいいのにねって思ってみたんだ こんな風な今日の穏やかさをいつか強さと誇れる そんな…

白昼夢

明日が全部嘘になったら僕は旅に出ようと思う時計の歯車をひとつ外してもう進みも戻りもしない文字盤の上で 祈らずに 惑わずに ただ真っ直ぐに手を伸ばしたいつか……ずっと……夢見てた過去が全部嘘になったら僕は旗を立てると思うセピアの背景をひとつ残しても…

シャボン玉

胸の中から飛んで行ったあの透明な憧れや不安を含んだ時たまに 揺らめいて 弾けそうで虹色に煌めく 泡だ 風に吹かれて 遠く飛んでく心囚われ 視線は 遠く息を飲んでも うまくいかない 自然に 溢れるように 無邪気さ武器に 僕らは次々作り出した 瞬きだ囲われ…

うたかた

ねぇ 私たちは生きている世界が違っていたのかな?言葉交わし そして分かり合って から触れ合って 今同じ時間の中で息をしていたのに貴方にしてあげられることが私の世界では一つも見つけられないのどうか どうかがむしゃらに願った夜に弱さと引換えの 大切…

Zero Gravity

真っ直ぐに進んでいくために必要だったのは ほかでもない足を正しく立たせる重さだった抱え込むもの全て背負っても重すぎて 進めないし浮足立っても痛い目を見てしまうだけそれに気づいたのは浮かんでひたすら涙を空に還している時でもう戻れない何かを得る…

間違い探し

理想を掲げて 進み始めて今 僕らは どこにいるのでしょううまく進めているほら、そんな顔をしないで迷ったって思えるのはさ行きたい場所 本当は知っているからでしょ?何をどうしたらいいのなんて言うけれど君のやりたいようにすればいいよ間違えたってほら …

動点P

君とあたしは 出会ってしまったのだから同じ次元にいるはずだけれどうまく 届かないな数学苦手なあたしだから動点Pみたいに動いている君なんか苦手だけど 嫌いになりたくないもしかして 持ち合わせたベクトル「a」が違うのかもまだまだ原点で始まったばかり…

ヴェール

繭を作りましょう 赤色に混じるは白織りなす針は 心を 以って私が籠るためか 貴方を守るためか何にしても それが愛と呼ばれる品物であるように組み上げた織を空に向けて高く 高く 掲げて啼いた繭を作るのは私たちで解くことを恐れて陽炎だけ 追いかけていく…

ナツササガシ

ナツが落ちてきたんだってそれを探しに行こうか滴る汗拭って視線を取り戻そう速度が速まるたびに身体は熱をまといもしかしたら ねぇそこら中に 蔓延っているのかもね追いかけ続けてた日々も忘れてしまうのなら今 思い付きの呪文忘れないために唱えよう夕日を…

星逢

その川岸で見ていた誰かの希望と信じていた人の光何を抱えて 今ここに私はいるの時か 呪いか 何かが私たちを隔てて願いの川の前では 私の祈りも流されてしまうだから つなぎ続けた 長い夜の束を胸に携えてたら その川のように 美しく輝けるかないつだってあ…

泣くな、バカ

不穏な雲行きの中 僕らは手を取り合った降り出した雨空に ふたり隠れるように 傘を差して世界から逃げたようにまるで切り離されたみたいに溶けていった心 空に奪われたまま降り続けていた雫が温もりも奪って 夜を思い出させる頬に手を当てれば ほら寄り添う…

生存戦略

雨=嘘 水垂れ流しといて空を覆う その雲の上はいつも晴れているもの忘れた?忘れない?思い出せないことを いいことに空虚な思いばかり重ねた高く 飛んでいった あの日々をいったいどうやったら強く握ったまま 生きていけるの?これだけは確かに言えること…

それだけのこと。

追いかけてみた 空に昇る太陽いつもは端から端 順繰りする間に僕はずっと寝てしまっているから知ってみたいんだ この世界の仕組みを始めてきた場所なのに似たような景色に見え変わらないようでいてふいに変わらないものが新しく感じたりしてどうかな 何が胸…

イロイロ

赤 嘘 ごめん、でたらめだよ緑 嘘 ごめん、あべこべだよ嘘、みたい それは本当だよ私もあなたのこと……真実がどうだったかなんて惚けた僕らにはどうでもいいことで感じたことは偽れないでそれが作られた言葉ではうまく伝えられないんだ悲しいも 寂しいも 全部…

ray dorp forest

朝は廻る 時計の音 木漏れ日から始まる日々で手を伸ばし続けて その青空の半分を消したその先に まだ 憧れはあるだろうか確かめるのも 怖いまま 隠す手は 大きくなり影に隠れたのは 太陽から見れば 僕の方だ全て 今 望んでも 届かない 希望を捨ててもここで …

青に降る

涙の流れる意味がもしも ちゃんとあるのならそれを ねぇ 教えてよ誰にも触れられない 世界の隅っこで誰にも届かない声を出したくて誰にも届かない想いを消したくて耳塞ぎ 嗚咽を飲む それでも 悲しみが来る青に降る 雨に泣く 私の声が雨乞いのように響き渡る…

忘れないために

それじゃここに何を記そう言いたいことと伝えたいことの間でいつでも迷子で 上手く選べない言葉たまに辿り着いた真理みたいなものも明日には使い物にならなくなるのを 知ってるけれどそれでも 繋ぎ合わせた僕と君その真実だけは胸に秘められていたら 強くな…

hay fever

締め付ける頭止まらない雫に呼吸は浅くなるばかり重なっていくカプセルの残骸と散らばった白紙の纏まりただその中で狼狽えるのI've had nothing like hay fever!!!!!その場凌ぎの対処療法を重ねて器から溢れ帰った現実に背き続けても 何にもなりゃしない霞ん…

縷々累累

雨が降った私は口を紡いで次の言葉を静かに選んだ掻き消されてしまわぬように大事な一言 力を込めたなのに 星が 五月蠅かった泣くじゃくる私に気づかずにただ 空を見上げる貴方に届くものなど ありはしない指が触れた私は指を絡ませ次の静寂 密かに望んだ惑…

バレていて

僕が君をとても好きなこと上手く ちゃんと 伝えられないけれど言葉や仕草の端々でどうか どうか 君にバレていてほら いつでも ぎゅっとしてないとダメなことなんでかな 生まれた時から知っていた言葉も この手も 空気も今いるこの空間 全てに 伝わる音遠く離…

ヒトリウム

高架下冷たい暗がりの中目の前の叉路にたつカーブミラーで反射した陽射しが目をくらませた僕らの未来はどこで横たわっているのかなと段ボールにくるまるホームレスの横歩いていく過去の未来はここにあったみたいだブラウン管的テレビの世界を見つめながら進…

ふたりよがり

1人で生きていきたいのにたまに誰かに救われて1人では生きていないと感じる僕だ1人では生まれない自信独りだと走りすぎる過信例えば僕よりも僕を写すのは鏡だったり言いたいことを伝えてくれるのは他の誰かだったりするから独りよがりでも2人よがりでも誰か…

brand new

突き抜ける青空に なぜか移ろいて沈むその時には赤く 空を二つに割いた綺麗な黄昏時に これから先の永遠が閉じ込められていたような気がしていた...It's brand new day...ah ah ah...手のひらにah ah ah...乗せていたah ah ah...ビー玉にah ah ah...映る世界…

ここから

ミルクみたいな色合いの雲が浮かぶ空を仰いでは 形を指でなぞったいつもじゃ 夜のビルとビルの間隙間から見えたのは 何を思って並ぶ ランプラインここじゃないどこかってやつが意外と遮られてない 今を言うのなら空を仰ぐこと 息を吸えること繰り返しだけが…

遮光

鐘が撃ち落とされた日からずっと探していたものそれは案外美化されていたりしていて頭の中のあの鐘の音は未だに 綺麗に鳴り続けて実は錆び付いて少しずつ違う音色になっている事にも気付かず深みを帯びていくことが変わらないことと同じだと勘違いしてずっと…

幾千の夜

続いていく 作られた道に初めから終わりはあったか?僕らの旅はいつも どこかを目指しては たどり着いて終えることだけに 満足して 何かを目指さないままで 来たなそれなのに何かを追い求めてきたのは僕ら それがここではないどこかなら昨日も今日も終わらな…

光の産声

心は静かか? どこが果てかもわからない暗闇で 浮遊する 上下の境目はなく 手に宿した光 これから生まれてくるものを 紡ぎ出すための魔法だと その手から解き放つ 手からも 離れた その光 消え去り 音がするほう 目を向ける 瞼を突き抜ける空間で 私の未来も…