星逢

その川岸で見ていた
誰かの希望と信じていた人の光
何を抱えて 今ここに私はいるの

時か 呪いか 何かが私たちを隔てて
願いの川の前では 私の祈りも流されてしまう

だから つなぎ続けた 長い夜の束を
胸に携えてたら その川のように 美しく輝けるかな

いつだってあなたが迷わないように 見失ってしまわないように
その思いだけで 羽を折り 空を紡ぐみ
そして 二人を引き裂いた 距離を 愛おしくもどかしくて手繰るように


その短冊を眺めた
誰かの願いと揺られてる笹の心地
何を望んで 今ここに私はいるの

幸か 不幸か 何かを私たちは掲げて
帆の代わりにして進み この慈しみも流されてしまう

そんな 願い犇めく 長い星の束を
孤独を抱えながら 綱渡ように あなたに届けられるかな

いつだってあなたが戻ってくるように 二度と遠く離れないように
その思いだけで 夜を 星を結び
せけて 二人を遠ざけた 距離が 何よりも強い証であるように



いつだってこの夜空に輝いてる 私を迷わせ困らせた
その星たちだけ ブーケの中 鏤めさせて
せめて 二人を閉じ込めた 距離を いつまでも忘れてしまわないように