ナツササガシ

ナツが落ちてきたんだって
それを探しに行こうか
滴る汗拭って
視線を取り戻そう

速度が速まるたびに
身体は熱をまとい
もしかしたら ねぇ
そこら中に 蔓延っているのかもね

追いかけ続けてた日々も
忘れてしまうのなら
今 思い付きの呪文
忘れないために唱えよう
夕日を見つめながら
「さぁ 次はどこへ行こう?」


降り注ぐ日差しに道
カゲロウに惑わされても
流れ星を追うより
いとも容易いだろうさ

暗闇深まるたびに
心は黒を纏い
遠くなる 囃子
寂しさに 戸惑っているのかもね

願い続けてた夜も
手を合わせるだけなら
嫌われないためじゃなく
好きでいるために 繋いでよ
朝日を見つめながら
「もう、夜はあけているよ?」


何か求めてみたくなって
ナツを言い訳に 探しに行く
そんな寂しさを僕らは 知っているから
今更 確かめる 意味もないほどの 日差し


追いかけ続けてた日々も
忘れてしまうのなら
今 思い付きでいいよ
忘れても埋め尽くすほどの
毎日見つめながら
「ねぇ ナツを探しに行こう」