空白

手を伸ばしてみた 幻みたいな影が

そこにあって届くと思っていたのに

 

誰も知らない速度で 誰も知らないところへ

連れて行ってくれてるはずなのに

私たちはどうしてこうも どこを探し続けているんだろう

 

知らないまま耳をふさいでた毎日を

今はその景色だけはっきりと覚えている

それ以外は何も 覚えても 思い出にもならないのにね

空白だけが埋めていく