水瓶

ご飯を食べて いつものように 食器を片す

大きい器は 下に置かれて 

小さい器は 上へと重ねられる

いつの間にか 大きい器が その重ねと重さに耐えられず

ひび割れていた そんなことも気づかずに 割れて壊れた

同じもので そろえていたら こんなこともなかったかな

そんなんじゃ彩なんてないだろう

キッチンでの水溜の溜まったところへ

集めて思うのは汚しては綺麗にするだけで

誰のためのみてくれだろう

秋に見られる 星座を探し ちょっと一息

大きい光は すぐに見つかり

小さい光は 闇へと吸い込まれる

点と点を 結び合わせても 上手く見つからないままで終わり

翌日調べ 見方が分からなければ 受け入れられず

同じ目線 手に入れてたら こんなこともなかったかな

どんなんなら正しくいられるのだろう

頭での吹き溜の詰まったところへ

理解し思うのはそれなら何も言うことなくて

誰のための常識だろう

優しさとかもきっと

受け入れられる器や

見つけだせる見方とか

それらが必要かもしれなくて

色々を受け入れてきた

優しい君のことを思い出してる

今日くらいは一日雨でいいだろう

君の中の水瓶に溜まった涙が

白い朝もやから雫へとやっと変わったんだ

全てちゃんと流してくれ