文系と理系-3

文系と理系-2の続き。

--理系の人は、厳密的である。

漢字テスト。
これもどうにも苦手だった。

字の成り立ちや、どういった意味の成合で
熟語を成しているのかなどと説明もなしに
これはこうだから、と突き放された感じがしていた。

そこで自分で調べていれば面白さに
気づけたのかもしれないが
テストと言われればそんな暇もなく
テストが終われば忘れていく。

でも、今それが分かるだけでもよしとしようかな。

数学には定義が存在する。
記号は意味を成している。

例えば、プログラミングを組むとき
変数(例えばxやt)を使うのに
アルファベット順にaから適当に
宣言していくと、何が何に対応しているか
わからなくなる時がある。

これをちゃんと、距離はdistanceだからdで宣言したり
時間はtimeだからtで宣言しておくと
あとで整理しやすくなる。
また、他の人にプログラムが渡ったときにも
わかりやすくなる。

それと同じで数学の記号には意味成り立ちから追っていくと
何故のその記号になったのかがわかりやすくなっている。

そんな風に漢字も教わりたかったと思う。

証明問題。
数学を学ぶ上で必ず解く事になる問題だろう。

私にとっては、証明問題は作文を書くより楽しかった。
もちろん解ければの話だが。

証明問題の中では、自分で定義が出来る。
プログラミングで言えば宣言のような。

ある式に対して「(x-3)=Xと置く」と言ったように
その問題の中では、「(x-3)=X」が定義になる。

「(x-3)=Xと置く」と解答欄に書いておくことで
Xは意味を持ち、不変になる。

しかし、「(x-3)=Xと置く」の記載がない場合には
証明が合っていたとしても減点されるのであろう。

Xが何を表しているのかわからない、という理由で。

これは数学ガールの一幕であるが
素数の説明において「1とそれ自身だけで割り切れる数」と
いう風に表現すると正しくないということ。
これだと1も含まれてしまうため。
正しくは「1より大きな整数が、1とそれ自身だけで割り切れる数」と
いう風に表現しなければならないという話。

1を何故素数としないかについては
素因数分解を行った時
6=2×3となるが
1を素数に含めてしまった場合
6=1×2×3
6=1×1×2×3
:
と言った風に素因数分解の解が1つでなくなってしまう。

こういったことを避けるために
数学では定義を厳密に表現しなければならない。

文系であれば、(x-3)=Xと置く」の記載がない場合には
「回答者のXは何を表しているか?」
という問題が出来上がりそうなものだけれど。