影送り

君の指先から溢れ出るピアノの音

貴方の軽やかな舞のような

生まれるリズム

光が降り注ぐ窓辺からの景色

手持無沙汰の私は

ただなんとなく 

ねぇ なんとなく歌ってみた

何にもできないと思っていた私に

貴方は優しく仕上げの色がついたようだといってくれた

感情が未来を導てくている

そんな気がしていた 昨日の明日の話

埃かぶり啜れたままのピアノの蓋

昔を嘆いたとしても今が

邪魔して霞む

二度と思い出せはしないであろう景色

変わりのない毎日が

ただそれだけで

ねぇ それだけでよかったのに

何にもできないを引きずっていた私は

誰かが優しく土台の色をつけてくれないってくれた

思い出を感情が邪魔をしている

そんな気がしている 明日の昨日の話

何にもできないと思っていた私に

貴方は優しく仕上げの色がついたようだといってくれた

そんな私に今 何が出来るだろう

そんなもどかしさに 明日は明日の話

私は私の話 追いかけていけたのなら