ワタシ式ドロップス

笑顔で箱をシェイクして

飴玉カラカラって鳴っている

色鮮やかな八種類

混ざり合っては芳しフレイバー

「おいしいものを食べるのに

理由はいらないでしょ?」

そう言って食べてくれた

私は選び放題

薄荷だけが先になくなっていた

シェイクし過ぎたせいで

全体に染みてる薄荷味

君が好きだったのを覚えてる

だからいつも空にできた

一緒に食べてくれる

君がいないせいで

私の嫌った薄荷が

箱の底で沈んでいた

開かない蓋に苦戦して

甘味はまだ?まだ?って泣いている

ひとりきりでこじ開ける

幸せまでの勇ましブレイバー

「運命はこの手の中に」

御籤みたいにして

取り出す次のひと味

何が出てくるんだろう?

その楽しみもいつも?いつまでも?

今では食べられるよ

口の中広がる薄荷味

私も少しは大人になれた?

本当は嫌いだけれど

ちょっとは食べられたの

君に押し付けてた

私の嫌った薄荷は

スッキリとはしてくれない

次に何が出てきても

絶対に食べるよ薄荷味

君も好きな味を楽しんで

苦い顔をしたとしても

一緒に笑ってくれる

君がいるのならば

私の嫌った薄荷も

箱の底で煌いてた

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誰かが見守ってくれるから

分け与えられる相手がいるから...

っという感じのものにしたくて。

昔は食べていた気がしますけども

薄荷に対して嫌いという感情は

抱いてなかった気がします。

それよりもチョコ味が

嫌いだった気がします。

幸せが寂しいなんて事のないように。