シャボン玉

胸の中から飛んで行った
あの透明な憧れや不安を含んだ
時たまに 揺らめいて 弾けそうで
虹色に煌めく 泡だ

風に吹かれて 遠く飛んでく
心囚われ 視線は 遠く
息を飲んでも うまくいかない

自然に 溢れるように

無邪気さ武器に 僕らは
次々作り出した 瞬きだ
囲われた世界は夢のように煌めいて
手を伸ばせば 泡沫だ


瞼閉じれば零れ出す
その優しさの瞬きも木漏れ日でさえも
ふとしては 空に飛んで 触れそうな
狭間にて揺蕩え

風に揺られて 今を彷徨う
包み込まれた 昨日は 遠く
息を吐いても 届きはしない

当然に 流れるように

無鉄砲武器に 僕らは
次々走り出した 瞬きだ
囲われた世界を水のように切り裂いて
弾けて消える 泡沫だ


ねぇ 弾けてしまったら あの形も
輝きも 忘れてしまうの?

全てが一瞬だから
胸の中から飛んで行く それを
弾けてしまわない方法を探すけど
大切に胸にしまっておく方法を知りたいよ


一瞬の時を 僕らは
ひたすら紡ぎだし 弾けてく
囲われた世界は夢のように煌めいて
手を伸ばせば 泡沫だ

ゲシュタルト

カゼノトオリミチを抜けて
永遠のような一瞬を過ごして
ふと立ち止まることも選べた
私は強くあれる気がした

ねぇ 自由に生きたいと願うことは
とても悲しく いけないことなのかな。

そんな風に私じゃない私へ問いかける日々は
とても遠いのに すぐに落ちていきそうだけど

手を伸ばした空に掴めない星
息を吸い込んで叫んだ海の果て
そのどれもがとても叶わないけど
星はそこにあるし
私はここにいる
それだけはどうか 忘れないよ


シキツメタレールを抜けて
切り取られたような時間がここにいて
また戻れる事も掴んだ
私は自由でいる気がした

ねぇ 何かに縛られると言うことは
とても簡単で 不自由なことなのかな。

そんな風に私じゃない私が問い詰める不安
とても嘘なのに 今も息も出来そうにないけれど

手で触れても忘れてしまう感触も
言葉吐き出して伝えて消えた音も
そのどれもが形ないものだから
縛るものはないし
私がここにいる
それだけがどうも 変わらないよ


ねぇ いつからか生きていくのが怖いと
うまく叫べなくなって どれくらいがたった

鏡の前で見つめた私は もう 昨日の私じゃなくて
だけど どうしてだろう 昨日までが嘘とも思えなくて


追いつける距離に揺らめく虹
走り続けてもずっと動かない月
そのどれもが不確かなものだから
私じゃない私も
私とともにいる
それだけをどうか 受け止めたい

うたかた

ねぇ 私たちは
生きている世界が
違っていたのかな?

言葉交わし そして
分かり合って から
触れ合って 今
同じ時間の中で
息をしていたのに
貴方にしてあげられることが
私の世界では一つも
見つけられないの

どうか どうか
がむしゃらに願った夜に
弱さと引換えの 大切な雫の中で
せめてあなたが振り向かずに
進んでいく姿が映し出されるよう
そんな夢を見るよ


そう 私たちは
刻む歩幅が
合わないままで

置いて行かれ そして
追いついて から
置いてって ほら
歩幅違うところに
惹かれたはずなのに
互いに合わせようとしていて
足元覚束ないままで
躓いていたの

どうか どうか
ひたむきに繕う朝に
怖さと引換えの 柔らかな秘密の中で
せめて貴方が望むまま
歩き出せる 明日が迎えられるよう
そんな今日を待つよ


これまで積み重ねてきた
砂時計のような日々が
今 思い出しては触れられず
水面に浮かぶ泡のように消えていく

私の世界で見つけた最初の
貴方のためも これで 最後でしょう


どうか いつか
ひたすらに繋いだ日々を
青さと引換えの 大切な紡ぎの中で
せめてあなたを思い出し
笑っている姿が映し出されるよう
そんな夢を見るよ


そんな夢も 消えてしまうかな

Zero Gravity

真っ直ぐに進んでいくために
必要だったのは ほかでもない
足を正しく立たせる重さだった

抱え込むもの全て背負っても
重すぎて 進めないし
浮足立っても痛い目を
見てしまうだけ

それに気づいたのは
浮かんでひたすら
涙を空に還している時で

もう戻れない

何かを得るために
何かを失う
そんな代償いつ払ったか
知らないけれども
得たものが望んだものかも
知らずに 流されていく


誰かに望まれ 利用され
重力のような 犇めき合い
明日を正しく壊す怖さだった

欲しがるもの 全て望んでも
遠すぎて 届かないし
自由への引換が 何も持ち続けないこと

それに気づいたのは
重さを失い
無重力が無力になった時で

もう帰れない

何かを得るために
何かを失う
そんな代償で済むのなら
全てくれてやる
得るものが望みに叶うか
知らずに 離されていく


何かを得るために 何かを失う
そんな代償覚えもなく
気づかないままで
得るもの望んでなくても
進めて 次を求める

羽を手に入れて 空を飛ぶ
そんな不自由な自由の中
新しく出会うものに ひきつけられるよう
道なんてありもしない 空で
新しい未知を描く

間違い探し

理想を掲げて 進み始めて
今 僕らは どこにいるのでしょう

うまく進めている
ほら、そんな顔をしないで

迷ったって思えるのはさ
行きたい場所 本当は知っているからでしょ?

何をどうしたらいいの
なんて言うけれど
君のやりたいように
すればいいよ
間違えたって
ほら 今みたいに
迷ったって気づけるでしょう?


現実を突きつけ 追い込まれてて
今 僕らは どんな顔でしょう

何か失くしている?
ほら、そんな過去を見ないで

間違たって思えるのはさ
大切なもの 本当は知っているからでしょ?

何を大切に抱えて
生きていくのだろう?
今あるものだけは
守れるけど
振りかえたって
取り戻せない
ほら、今みたいに
間違たって気づいたなら
何を集めて探して
生きていくかでしょう
誰かとぶつかるけれど
手を取り合って
失たって
迷子になったって
間違い探しを
ずっとずっと続けるでしょう

動点P

君とあたしは 出会ってしまったのだから
同じ次元にいるはずだけれど
うまく 届かないな

数学苦手なあたしだから
動点Pみたいに動いている君なんか
苦手だけど 嫌いになりたくない

もしかして 持ち合わせた
ベクトル「a」が違うのかも

まだまだ原点で始まったばかりなのだから
せめて どうにか 解き明かしたいのよ
ポイントx=1 の時には 近づいていられますように


君とあたしは 違う生きものだから
分かり合えることはないんだとか
ひどく投げやりだな

数学好きな理由を君は
「美しく 初めから それしなかったような
素晴らしさ」と 見え方も違っていて

生まれては 持ち合わせた
「+b」が 異なるけど

これから解き明かしていくのだから
君が 望んだ 途中式さえも 美しく
ポイントx=20なら 解が見つかりますように


これから解き明かしていくのだから
ずっと君にね 明け暮れていたいのよ
ポイントx(lim→∞) へと
そばにいていられますように

ヴェール

繭を作りましょう 赤色に混じるは白
織りなす針は 心を 以って

私が籠るためか 貴方を守るためか
何にしても それが愛と
呼ばれる品物であるように

組み上げた織を空に向けて
高く 高く 掲げて啼いた
繭を作るのは私たちで
解くことを恐れて
陽炎だけ 追いかけていく


道を作りましょう 地平線交じるは空
突き抜く芯は 誰を待って

明日へ進むためか 昨日を守るためか
どうもしても それが人と
呼ばれる道のりであるように

隔てられた道の果てに向けて
遠く 光 泣く 愛とムーン
繭を解くのは私たちで
気づくことを恐れた
夜闇へと吸い込まれる



We made the cocoon with all my prayers.
It showed up in shape.
I knew it would be far away from us someday.


結み上げた繭を空に向けて
高く 遠く 掲げて啼いた
解かれてくのは私たちで
長い夢のようでいた
旅路の上 歩みだしてく