2014-01-01から1年間の記事一覧

催眠

空気がいやに冷たくて 周りは雪で覆われているかと 信じ込んでいたのに まっさらな記憶を持つ私が 貴方にとっての雪でした 「ずっと笑顔で居てね」という 魔法を貴方は解けないようにと かけてくれていたのに 閉じ込めた記憶を持つ貴方の 笑顔は舞った粉雪(…

ダイヤモンド=カレイドスコープ

少女不安定気候 苛立ち 夕立に似た 低気圧 迫り来る 雲の溜まり 天気図では分からない あたしの気持ちの変化 グラウンドに 残された 水の溜まり 淀みがなく鏡のような 嵐の後の気持ちの残骸 覗き込んでみるよ そこには真っ逆様に空に落ちていくあたしの画 あ…

雨上がり、向日葵と虹の行方

憂鬱を募らせた あの時期に蒔いた種 花を咲かせ 追う日差し 晴天に陰り また募り 迎えて 一体どこを向く? 夕立かぎ分けて 先に蝉時雨降る ずっと見つめじっと頑ななまでに 太陽に恋した向日葵と同じ 枯れた紫陽花何色かも忘れ 私、落ちこんで、そして、…

fireworks

光と音が同時に聞こえる この空に構えた特等席で 僕はその光線眺めている どうして夜空に光る その閃光美しく思える? ただの光だと思えば 昼間には何も思わないだろう 過ごす日々には 夜の底みたいな 暗闇が続いたりしてた そこで見つけた光のような 貴方は…

オレンジ

沈みゆく陽と穏やかな河川 草の匂いがまばらに私の鼻をつく 似たような毎日 本当は何かを変えたくて 似ているはずなのに上手く生きてはいけない 私の不器用さに呆れても 明日も似たような毎日に また挑むのでしょう 何を思うか 一日の終わりに 見境もなく 日…

ピアノ

貴方のしなやかなピアノを 鳴らす指先とその音色が蘇る 幼い(いとけない)記憶 たまに頬に触れたならば 私の琴線にまでも触れて 音も鳴りもしない 旋律を奏でたことでした 調子の外れてしまうあどけなさは 貴方のピッチには合うことは ないままで 隠し切れ…

彩雲

誓ったんだ 私 どこの誰でもない私に もう涙は見せないのだと 目を塞ぎはじめ これで大丈夫だと 自信高らかに 意気揚々に 見たくないものは 見なくて済むようになったし 雫が溢れることがあるようなものならば すぐに拭えるし 赤い目だって 押さえつけていた…

垂下

一つしょうがないよねって言って 二つしょうがないよねって積んで 三つしょうがないんだって投げてさ そうやって諦めてきたことばかり 封を開けずに積んだマンガみたいに しょうがないが積み上がって どうしようもないもんが生まれたんだ ほら 365日はうるさ…

磁石

私の心の中に繊細な磁石を置いて 振れるままに引き寄せては離れ 次にたどり着く場所はどこだろう? 強く保ち続けてないと 上手く離れることできなくて 無理に引きはがそうとしては ぼろぼろと砂鉄のように落ちた 欠片に 少し残った 心の残骸のようなものに …

ワンダーリン

いつもとは違う ドアの閉まる音 少し強めだけれど 顔はなんだか暗くて 忠誠誓いましたとて 生きていくには 背に腹は代えられず おなかは空くばかり そのまま忘れられて 部屋に籠られても 困るし 心配だし なんだろうな? 様子を見に行こうかな ワン!ダーリ…

愛して。

愛とかいうやつで世界は変えられるはずなのだと 問いただされる愛の意味でさえもどこか儚げなの 愛があれば強くいられるとか 「それならなぜ、どうして私は挫けそうなの?」 なんで君のその「愛して。」が 崩れそうにも寂しく聞こえるのか 分からず 疑わず …

さんざめく祈り

明日はいったい何を降らす? 雨 飴 天に 雲間 注ぐ 光 香 虹(こう)を 請おう 探す 晴れ間と雨間 今は 一体 どんな天気なんだろうか 明日になればすべて忘れ 損 遜 宣(そん)は 過去に 流れ 未来と過去 今は 一体 何を心に持てばいい 何かにつけて 明日がど…

指輪

君がね小さくなって いつでもどこでも声が聴け 僕のポケットに居てくれたなら 辛いこと乗り越えられそうなんだ この気持ちを抱いたまま 生きていきたくて 上手い方法はないかな そんな風に探し続けていた それなら 僕がその指のリングになろう 乗せる宝石は…

デスマーチパレード

積み上がる資料傾いちゃって まぁ 崩壊したそのあたりでさ 「この世界の新しい仕様書です」 なんてさぁ どうにも全体把握しきれないのに 飛んで火にいる追加の燃料 大炎上中のキャラバンデスマーチ 次々に追加してくる 世界の振興と対をなした 悪意の侵攻と…

イカロス

時々背中に強い痛みがあって 翼でも生えてくるんじゃないかって 少し期待したりして 空が飛べたらいいなとか 何も望まないでいたいなとか 夢みたいなものを見続けている イカロスが目指したものが 太陽でなく 月だったら たどり着くころには 無酸素の中苦し…

匿名希望の神様

溜まりに溜まった課題の山 答えがどこにあるかもわからない 散々それらしいものにしがみ付いても どれも確かではなくて この人生に模範回答があったとしよう 本当にそれが答えだと信じれる要素はどこにあった なのに「神様、お願い」なんて 神様は貴方たちが…

五月雨

五月に募る憂が 六月の空を染めて いつまでも続く雨を落とすらしい だらだらと思いを落とし続ける私は 耳元ならして疎ましくなるのです 明日雨が落ちるならば 私が会いに行きましょう 傘を持って貴方に差し出すでしょう その時は都合よく雨宿りしてもいい 傘…

ジェンガ

全てが崩れていきそう その積み上げられた 規則正しい 長方形の木 私は どこにいて 私は どんな形をしている? 全てがまやかしで 偽られ 私は私以外を見ることしか できなくて もしかしたら私が歪で 壊してしまうのならば そうなる前に 全てが崩れさってしま…

泣き虫坊主と疲れ顔

子供のころはさ だた足をすりむいたり 頭をぶつけたりしただけで 泣いていたな 今じゃそんなことじゃ泣かなくなったけれど たまにどこに痛みがあるか分からないこともあって だから理由が分からないから 必死に耐えてみるんだけど それでもどうにも耐えられ…

バイキング

人生を味付けしてみて ちょっとずつ自分で食べていく 好きなものだけなら早く食べ終わっちゃうから あちらこちら手を伸ばしては 味わっていくのが醍醐味ならしい 突然に放り込まれたバイキング 選びたい放題の取り放題なはずなのに 本当に食べたいものがそこ…

春夏秋冬

だってずっと動き回っていく このメリーゴーラウンドは休まなくて メンテナンスとか 新装とか そんなことを催す暇もないみたい でも少しずつ変わる色や匂い 全て思い出と同じようで 昨日見たものとは違うようで 覚えている 何を思ったのか 忘れている 何を感…

オールトの雲

朝起きてすぐに考える 今日はいつ帰れるだろう もしかしたら時計の針が 悪戯をしていつもとは違う時間かも それがどちらに転ぶかな その針を気にしているうちに アリスの国に迷い込んだりして 少し良いことあると これでいいのかな、なんて 少し悪いことある…

good luck

横道から車が飛び出してきて あと少しタイミングがずれていたら ぶつかっていたのかなとか 考えたりする そんな風に僕は誰とも知らない 他人と関わりを持ちながら 生きながらえている 奇跡とか 生かされているとか そんな大げさなものじゃなくて 至極普通に…

綾取り

複雑に絡まった思想や感情の奥で 静かに眠っているあの日の私がいて 全てが壊れてはしまわないようにそっと やさしく やさしく 解いて行こうとした その時に気づいた 君が結んだ手から 離れたのは 君もまたそうしてたんだ なのに全てを解いてしまったら もう…

シャボン玉が割れる理由

最近メモ帳みたいにいろんなところに 思いついたことをばらまく事が多くなったような気がする。 本来どこで吐くべきなのだろうと考えたら 別に誰かが与えるべきでもないし 伺うべきでもないのかもしれないと思った。 吐き出してしまえば終わりのことが多いの…

屍ファンダメンタル

毎朝黒い服を着て 身なり身の様整えて 大きく列を蛇みたいにさ 這わせてうねらせ走らせて そのまま箱の中をぎゅうぎゅうに 詰め込んでどこに行く 殺した未来の参列に毎晩繰り広げられた 可能性の想像と罪悪にかられた残像を思い出し 今日も今日とて皆様同じ…

考えなくていいよ

全然何も考えなくていい! 全然何も抑えずにいていい! ただ思いついたままに言葉にしてみるといい それが歌になって綺麗にしてくれるから! 生きている意味とかなんだろうな なんて考えては複雑に入り組んじゃって 邪魔な思考が心を遮っちゃって ちゃんとし…

霞と紫陽花(ver.2)

道を覆う 霧が鳴る電磁音 私にはうるさすぎて イヤホンで耳を塞ぎ走り出した 見えないことにおびえる私は どうにもできない霧を蔑ろにして 溢れかえるほどに叫んだあと その先が見えなくなる靄が 視界を覆い尽くした この霞が雫へと変わる頃には 藍を集めて…

霞と紫陽花

道を覆う 雨が去る電磁音 私にはうるさすぎて ひたすらに耳をふさいでいた 見えないものにおびえる私は こらえきれない靄を蔑ろにして 飽和を迎えた時 その先が見えなくなるほどに 視界を覆い尽くした この霞が雫へと変わる頃には 藍を集めて色づいた紫陽花…

想い歌

いつまで覚えていられるかな? この揺らぎやすい感情は 間違いでも 悩むだけのものじゃないけど いつか この気持ちを 忘れそうになって 誰かを傷つけそうになったら 思い出して 覚えていて そしてちゃんと その愛で包んで そしたらきっと 泣きながらでも い…